私の祈り4

大変な不況の元、多くの人々が職を失い、多くの残業を行っても報酬はもらえないサービス残業に、日々疲れ、生きる気力を失っている人がたくさんいるこの世の中です。
毎日の、いつ首を切られるか分からない不安の中で自信を失っていく人々、再就職しようと思ってもいくら試験を受けてもうまくいかず次第に将来について希望を持てなくなる人々、就職口がまったく見つからず自暴自棄にも似た無力感に襲われる人々、友達が全く出来ず引き篭もりがちになり、つい良くないことを考えたりする人々、このような世の中を恨んでしまう人々がたくさんいらっしゃるものと思います。
このような希望を持てない世の中で、絶望感を持つのではなく、今の逆境をこころのバネにして希望を明日に託し、今のつらい時期を自分のこれからの人生の糧にして生きられたら何と素晴らしいことか、またきっとこれからの人生でつらいことがあっても、打たれ強い人生を生きられるのではないかと思います。
ここに、素晴らしい詩があります。この詩を紹介することで、苦しむ多くの人々に、少しでも希望が持てるようにとこころから祈るばかりです。

              わたしは夢を見た

ある夜、私はひとつの夢を見た。
わたしは主とともに渚を歩いていた。
暗い空をよぎって、わたしのこれまでの人生の切れぎれの断片が閃いた。
見ると、どの場面にも、二組の足あとが
砂の上についている。 ひとつは自分の、
もうひとつは主の足あとだった。
わたしの人生の最後の場面がわたしの目の前に表れた時、
わたしは砂の上に残る足あとを振り返って見た。
あるのはただ、一組の足あとだけだった。
これはわたしの生涯の中で、落胆と最もかなしい時であったことに気が付いた。
この一事がわたしのこころをいつも悩ませたので、
この矛盾について主に問うた。
「主よ。わたしがあなたに従うと心に決めたとき
あなたはわたしと共に歩み
語らいをつづけようと言われました。
しかし、わたしの生涯の中で最も苦しかったとき、
あるのはただ、一組の足あとであることをわたしは知っています。
わたしがあなたを一番必要としたとき、
なぜ、あなたがわたしを独り置き去りにするのか
その理由がどうしてもわからないのです。」
主はしずかに応えて言われた。
「わたしの大切この上ない子よ、
わたしはおまえを愛している、
おまえが試練の中に置かれている最中、
おまえを独りにしておくなど絶対にしない。
おまえが一組の足あとしか見なかったのは、
そのとき、わたしがおまえを背負っていたからなのだよ。」

マーガレット・フィッシュバック・パワーズ 作   尾崎 安 訳(一部改訳)

「主の御腕に抱かれて」 新教出版社

(「足あと」 : 太平洋放送協会刊 : 松代 恵美 訳)

この詩を、「私の祈り4」として紹介させていただきます。
一番つらいとき、そのときあなたは決して独りではありません。苦しむあなたを、必死になって支えてくださる大きな力が働き、その試練を耐え抜いたときあなたは、一回り成長し、苦しんでいる人々のことを理解できるようになっているのです。

「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」
                                     (マタイ11章28節)

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