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神谷美恵子の祈り 癩者(らいしゃ)に 光うしないたる眼(まなこ)うつろに あなたは黙っている 運命とすれすれに生きているあなたよ なぜ私たちでなくてあなたが? ゆるして下さい、癩のひとよ 心に叫んで首をたれれば 神谷美恵子 著作集 9 「遍歴」 みすず書房 神谷美恵子は名家の出身で、幼少をお父さんの仕事からフランスやスイスで過ごした。帰国後、成城学園を経たあと、津田塾女子大に入学し、津田塾時代にご奉仕として、らい療養所の多摩全生園に賛美歌のオルガンを弾きに行った。そこで初めて、癩病の人と会い生涯を癩病の人たちのために尽くそうと決心し、津田塾女子大を卒業したあとアメリカに留学し、その後東京女子医大に入りなおして医学を修めた。医者になる前年に岡山の日本一の癩療養所愛生園にいってこの感動的な詩を作った。神谷美恵子はそれからの一生を癩患者に捧げた。神谷美恵子は、大変幅広い教養を持ち、皇后陛下美智子妃殿下の良きお話し相手でもあった。 |