タゴールの祈りU
意味は人間の中に
*
知恵を求める人々がいる、
富を求める人々も
私はそなたの友となりたい、歌うことがげきるように。
*
人生の果実と花のなかで
私が感じた一切の喜びを、
宴の終わりにそなたに捧げさせて下さい、
愛の完き合一のうちに。
*
ある人々は深く考え、そなたの真理の意味を探究した、
彼らは偉大だ、
この私は、そなたの劇の音楽をとらえるべく耳を澄まし、
こころ喜ぶ。
*
樹木は翼ある精神
種子の束縛から解き放たれ、
生命の冒険を追い求める、
未知なるものの彼方へと。
*
あやまちは真理の隣に住んでいる、
それゆえにわれらを惑わす。
*
私の新しい愛がやってくる、
古い愛のとこしえの富をたずさえて。
*
長い間意味を見失っていた私の心の苦痛のように、
太陽の光線は闇の衣装を身にまとい、
大地の下に隠れる。
とつぜん愛に触れられた私の心の苦痛のように、
光線は春の呼び声でヴェールをぬぎ換え
色のカーニバルとなってたち現われる、
花の中にも葉の中にも。
*
私の生の庭園で、
わが富は影と光で作られた、
それらは決して摘みもできず貯えもできない。
*
ジャスミンの花は知っている、
天でなら、太陽は彼女の兄さんなのだと。
*
花から花へかろやかに飛ぶ蝶は
永久に私のもの、
網で捕らえた蝶だけは
私から失われてしまった。
*
私は人生という劇での
私自身の役割の意味を見失う、
なぜなら私は他の人の演ずる役を
知らないのだから。
*
死んだ木の葉が大地に化して自らを喪うとき、
彼らは森の命に参加している。
*
目に見えぬ闇がフルートを吹く、
すると光のリズムは
うずまいて入りこむ
星々と太陽どもの中へ、
タゴール著 : タゴール著作集 第二巻 : 第三文明社
戻る