浅田 次郎 ・ 内田 康夫 ・ 大沢 在昌 ・ 北方 謙三 ・ 白川 道
小池 真理子 ・ 島田 一男 ・ 西村 京太郎 ・ 平岩 弓枝
藤田 宜永 ・ 山村 美紗 ・ 横溝 正史 (敬称略、順不同です・・)
宮崎 駿の世界 ・ サザエさん ・ じゃりんこチエ ・ スヌーピー
《SIMの好きな作家の方々です》
作家浅田次郎さんとの出会いは、「見知らぬ妻へ」でした。このおじさんやるな・・!!(失礼 お兄さんか・・・)っていうのが第一印象でした。
浅田さんの作品は、顔に似合わず(またまた失礼・・・)繊細な表現力と文章に流れる哀愁は、なんか懐かしい昔の風景を思わせる映画のスクリーンをイメージさせてくれます。まだまだ浅い付き合いなんですが、浅田さんの本で大好きな一冊は「天国までの100マイル」です。
浅田さんの作品は色でいうとセピア色かな・・・・現代物の小説についていえばですけど、またエッセイは浅田さんの人柄がにじみ出てる作品が多く、「勇気凛々ルリの色」なんか読むとがんばろう・・って思わせてくれる、例えば人生にエールを送ってくれる本なのです。
小説とエッセイでは、全然イメージが違う感じがするのですが、それもまた浅田さんがもっている味なんでしょうね。でもとってもいい味だしてるんです、それが・・・。人の心に染みてくる浅田さんの文章を貴方もぜひ一度味わってみてください。
内田康夫さんの作品といえば、なんといっても「浅見光彦」シリーズでしょう・・・。ファン倶楽部までできているくらい身近な本当に実在するのでは・・と思わせる「浅見光彦」を生み出した内田さんの作品はほとんど読みましたが、自分が「浅見」さんと一緒に難事件を解決してるみたいに、いつ読んでも作品に引き込まれてしまいます。
こんなにも作品の主人公が、読み手に受け入れられるものって少ないと思うのですが、「浅見光彦」は決して八方美人ではありません。厭味のない性格なんですよね。それでいて劣等感ももっているお坊ちゃんタイプのキャラクターなんですが、これがきっと女性の「母性本能」をくすぐるのでしょか・・。男性は「浅見」さんがもっているキャリア、エリート階級にたいする反骨精神が受け入れられる要因なのでは・・・と思います。
誰にも愛される「浅見光彦」をこれからも応援していきます。貴方も一緒にいかがですか・・・?絶対彼のとりこになりますよ。
内田 康夫プロフィール
推理作家、昭和9年11月15日生、東京都出身、東洋大学文学部卒
コピーライター、テレビCM製作会社を経て、昭和55年「死者の木霊」で作家としてデビュー。
昭和57年から文筆に専念。作品に「本因坊殺人事件」「後鳥羽伝説殺人事件」「『萩原朔太郎』の亡霊」「平家伝説殺人事件」「遠野殺人事件」「高千穂伝説殺人事件」など。
日本推理作家協会、日本文学家協会所属 (作家・小説家人名事典 ’90.1 日外アソシエーツ)
「雪蛍」一番最初に出会った大沢さんの作品です。その頃はまだ「新宿鮫」の存在も知らず、どんなジャンルの人かもわからないで手にとった一冊でした。それがこんなにはまるなんて・・・・。
ほとんど制覇してしまった大沢文学の一押しはなんと言っても「新宿鮫」全6巻ですね。エリートの落ちこぼれで一匹狼の刑事、新宿署の「鮫島」を主人公に繰り広げられる大沢さんの世界、男の生き方や心理状態が巧みに描かれていて北方謙三以来本物のハードボイルド作家に出会った感じがしました。
都会的スマートさをもっていて、悪ぶってはいるけど、本当はいつまでも少年の心を持ち合わせている大沢さんの作品は、「アルバイト探偵(アイ)」でコミカルな中にもしっかりとハードボイルド精神を感じさせ、「雪蛍」「北の狩人」では、男の哀愁、心情、友情、等など大沢さんの本領を思う存分発揮させています。
どうしてもハードボイルドというと女性にはとっつきにくいと思われますが、恋愛小説を読むよりも複雑な心の動きや主人公の動作一つ一つに含まれる意味を考えると、読み終えたとき気分がスカッとしてそれでいてやさしい気分になれるのは、大沢さんの文章の魅力の賜物なんでしょう・・・。無駄な言葉がなくそれでいて読者に訴える物をもっている大沢文学は超お勧めの本です。
ずいぶん昔から読んだ記憶があり、確か「ドン・ペリ」とか男性のオーディコロンとかを始めて知ったのは北方さんの本からでした。そういう意味では、まだまだ若かりし頃の社会勉強、男性の心理の勉強の教科書、そんな感じで北方謙三さんの本を読んでいました。
まだハードボイルドという言葉も知らず、ただ女性が登場しないのにそれでいて不思議な色気があり、精巧な文章の組み立てでこの次はどうなるのだろう・・という引き込まれる本、こんな小説もあるんだ・・・と当時思ったものでした。今でもそれは変わらず、あいかわらず北方節は健在でやっぱりハードボイルドの第一人者の貫禄です。
最近読んだ本、「帰路」(講談社)のなかの作品の一つ「なずむ歳」の中で北方さんは、ハードボイルドを次のように言っています。「直接的な心理描写はしない。物に心理を仮託する。」・・・ありふれた物はそういえばこういうジャンルにはでてこない。いっぷうかわったものを持ち出してその物を表現することによって間接的に人の心を描くとは、やはり奥が深い世界なんですね・・・この世界は。
タバコひとつをとっても、「ダビドフ(ハバナ産のシガー)」、時計はアドミラルズ、ライターはロンソンのオイルライター・・・等など、全然知らない言葉もなんの違和感もなく受け入れられるのは、物で心理描写をするという北方さんの言葉を裏付けるものの現れと思います。
残念ながら北方さんの時代小説は、まだ未知の分野なんですがハードボイルドが読みたい人はぜひ本物をお読みください。
北方 謙三プロフィール
作家、専攻分野ーハードボイルド、昭和22年10月26日生、佐賀県唐津市出身、中央大学法学部(昭和47年)卒
日本冒険小説協会大賞(第1回)(昭和58年)「眠りなき夜」、吉川栄治文学新人賞(第4回)(昭和58年)「眠りなき夜」、日本推理作家協会賞(第38回・長編部門)(昭和60年)「渇きの街」、角川小説賞(第11回)(昭和60年)「過去・リメンバー」、日本文芸大賞(第5回)(昭和61年)「明日なき街角」
学生時代は、全共闘運動にかかわる。昭和45年小説「明るい街」でデビュー。以後「新潮」「すばる」等で純文学作品を発表。エンターテインメント作家としての処女作「弔鐘はるかなり」(昭和56年)で一躍脚光を浴びる。「逃れの街」「友よ、静かに瞑れ」「真夏の葬列」「錆」「夜よおまえは」「武王の門」などの作品がある。
日本文芸協会、日本推理作家協会(常任理事)所属、趣味はバラ作り、手作りバイプ。
(作家・小説家人名事典 ’90.6 日外アソシエーツ)
1945(昭和20)年北京生まれの湘南育ち。一橋大学社会学部を卒業後、家電メーカーや広告代理店勤務、旅行代理店経営などを経たのち、’80年代のバブル期に株の世界に飛び込み、大いなる栄光と挫折を味わう。
’94年、その体験を十二分に生かした「流星たちの宴」をひっさげて登場。エンターテイメント小説界の新人王と謳われる。(新潮社文庫より)
白川さんの本を読んだのは、第三作目あたりの「カットグラス」だったとおもいましたが、ひさしぶりに手応えを感じた著者でした。
始めて読む人の本は、2,3ページで自分に合うかどうかわかるのですが、白川さんは期待を裏切らない文章力で表現も好みにあっていて今ではすっかりファンになってしまいました。早く次回作が出ないか待ち遠しい人です。
推理作家、専攻分野ー恋愛、結婚、男女問題、昭和27年10月28日生、東京都出身、成蹊大学文学部英米文学科(昭和50年)卒。
興味テーマ・・ミステリーおよびサスペンス小説。
日本推理作家協会賞(第42回・短編賞)(平成元年)「妻の女友達」。
出版社勤務の後、著作活動を始め、昭和53年エッセー集「知的悪女のすすめ」でデビュー。推理小説も手がけ、「あなたから逃げられない」「蠍のいる森」「彼女が愛した男」「殺意の爪」「仮面のマドンナ」など。
日本文芸家協会、日本推理作家協会所属。ご主人は、作家藤田宜永氏。 (’90.1)
SIMの独り言:小池さんは高校時代を仙台で過ごされてなんとSIMと同じ学校を卒業したとか・・・。そんな影響で読み始めたのですが、昔(?)を思い出して懐かしく読んでいます。ちなみに「無伴奏」「水の翼」なんかお勧めですよ。
小説家、明治42年4月13日生、平成8年6月16日没、京都市出身、明治大学中退。
日本推理作家協会賞(第4回・短編賞)(昭和25年)「社会部記者」。
昭和7年「満州日報」記者となり、戦時中は陸海軍報道班員として中国各地の作戦に従事。戦後作家活動に入る。33年から41年までNHK連続テレビドラマ「事件記者」の脚本を書き有名に。
代表作に「社会部記者」や一連の捜査官ものがある。46年日本推理作家協会理事長。 (’90.6)
SIMの独り言:鉄道公安官シリーズが好きで嵌ってしまいました。でも島田さんの作品は、あきのこない社会派推理で充分楽しめますのでぜひお読みください。
推理作家、昭和5年9月6日生、東京都出身、本名は矢島 喜八郎、東京都立電機工(昭和24年)卒。
オール読物推理小説新人賞(第2回)(昭和38年)「歪んだ朝」、江戸川乱歩賞(第11回)(昭和40年)「天使の傷痕」、日本推理作家協会賞(第34回・長編部門)(昭和56年)「終着駅殺人事件」。
高校卒業後10年間、人事院に勤務していたが、創作を志して退職し、以後トラック運転手、私立探偵、警備員、保険外交員などの仕事を転々とする。
昭和36年処女作「黒の記憶」を発表、作家生活に入る。その後、社会派推理「天使の傷痕」、スパイ小説「D機関情報」、SF「おお21世紀」、ユーモア小説「名探偵なんか怖くない」などの他、聾唖を扱った「四つの終止符」、アイヌ問題の「殺人者はオーロラを見た」など多彩な小説を発表。
53年には「寝台特急殺人事件」を発表して“トラベルミステリー”を開拓、以後<十津川警部シリーズ>で驚異的なベストセラー作家となる。他の作品に「歪んだ朝」「消えたタンカー」「太陽の砂」「殺しの双曲線」「脱出」「炎の墓標」など。
日本文芸家協会、日本推理作家協会、新鷹会。 (’90.8)
SIMの独り言:西村さんといったらなんといっても「十津川警部」。SIMもこのシリーズ以外はあんまり興味がないのですが、最近はなんとなくマンネリぎみ・・・かな。
小説家、劇作家、日本文芸家協会理事、直木賞選考委員、昭和7年3月15日生、東京・代々木八幡出身、日本女子大学文学部国文科卒。
直木賞(第41回)(昭和34年)「鏨師」、新鷹会賞(第10回)(昭和34年)「鏨師」「狂言師」、NHK放送文化賞(第30回)(昭和54年)など受賞多数。
長谷川伸、戸川幸夫に師事し、長谷川伸主宰の新鷹会会員となる。
昭和34年「大衆文芸」に発表した「鏨(たがね)師」で直木賞を受賞、同時に「鏨師」と「狂言師」で新鷹会賞を受賞。
その後、時代小説、現代小説、ジュニア小説と手を拡げ、またテレビドラマの台本作家としてお茶の間に知られるなど、幅広く活躍。62年には直木賞選考委員となる。
主な作品として「御宿かわせみ」「女の顔」「若い海峡」「おんなみち」などがある。
日本文芸家協会、日本ペンクラブ、新鷹会、日本文芸著作権保護同盟所属。
趣味は能楽(観世流)、日舞(西川流名取) (’89.4)
SIMの独り言:テレビドラマはあんまり見ないSIMですが、「御宿かわせみ」はよかったですね。テレビや映画になった本は読まない主義でもこの本は思わず手にとってしまいました。期待どうりの小説でしたよ。テレビを見た方で「御宿かわせみ」ファンの方は一度読んで見てください。
小説家、エッセイスト、翻訳家、昭和25年生、福井県出身、早稲田大学文学部中退。
昭和48年23歳でパリに渡り、フランス・ミステリーの翻訳を手掛ける。55年に帰国後、エッセイの執筆を開始し、61年「野望のラビリンス」で小説デビュー。
主な訳書にマンシェット「危険なささやき」、マレ「サンジェルマン殺人狂騒曲」「シャンゼリゼは死体がいっぱい」など。著書に「ラブソングの記号学」「夢いろふたり暮し」「標的の向こう側」など。
SIMの独り言:昭和の初期の東京を舞台にした「モダンタイムス」物がSIMの印象に残って今では新刊がでれば必ず読むようになってしまいました。
推理作家、昭和9年8月25日生、平成8年9月5日没、京都府出身、京都府立大学文学部国文科(昭和32年)卒。
日本文学大賞(第3回)(昭和58年)「消えた相続人」。
昭和32年から39年まで京都市立伏見中学の教壇に立ったのち、結婚し主婦に。
42年頃から創作を始め、テレビドラマ「特別機動捜査隊」の脚本を担当。46年に「死体はクーラーが好き」が小説サンデー毎日新人賞候補となり、49年「マラッカの海に消えた」でデビュ−。
京都を舞台にしたミステリーで若い女性読者から圧倒的な支持を受ける。“トリックの女王”と呼ばれ、映像化された作品も多い。
ベストセラーに「花の棺」「百人一首殺人事件」「野獣の寺」などがある。
父は京大名誉教授「木村常信」、弟は北大スラブ研究センター教授「木村汎」 (’90.6)
SIMの独り言:京都を舞台にした推理小説、トリックの豊かさ、主人公のキャラクター、読み始めると山村美紗ワールドから抜け出せません。キャサリン物とか芸奴「小鈴」物なんか特に好きですね。
推理作家、明治35年5月25日生、昭和56年12月28日没、兵庫県神戸市出身、本名は「よこみぞまさし」、大阪薬専(大正13年)卒。
日本推理作家協会賞(第1回)(昭和22年)「本陣殺人事件」、勲三等瑞宝賞(昭和51年)受賞。
大正10年「新青年」の懸賞小説に処女作「恐ろしき四月馬鹿」が入選、14年江戸川乱歩の探偵趣味の会設立に参加した。
昭和2年「新青年」編集長に就任するが、7年からは文筆に専念、戦前は「蔵の中」「夜光虫」「真珠郎」などロマン的なスリラー、サスペンスを発表したが、戦時体制下ともあって「人形佐七捕物帳」で時代小説に新境地を開拓。
戦時中の病気静養と疎開の間に本格的な推理小説を徹底的に研究。戦後21年に「本陣殺人事件」を連載、戦争中抑圧されていた探偵小説に活気を与えた。
またこれに続く「獄門島」「八つ墓村」の所謂“岡山物”で主人公・金田一耕助探偵は、江戸川乱歩の明智小五郎と並ぶスターとなり、以後「犬神家の一族」「女王蜂」などを経て、舞台を東京に移し「病院坂の首縊りの家」(50〜52年)でアメリカに渡るまで30年間活躍した。
作品は他に「蝶々殺人事件」「夜歩く」「悪魔の手毬唄」「悪霊島」など。
SIMの独り言:ホラーは大嫌いなんですが、オドロオドロしたなかにも金田一耕助の活躍がひかり、ホラーということを感じさせないんです。横溝さんとは関係ないんですが、今は金田一耕助の孫、金田一一くんが大好きです。(注意:漫画のほうではありません)
*以上「作家・小説家人名事典」、日外アソシエーツ(株)参照(’90.12月発売)
SIMの好きなアニメ・漫画のリンク集
ここでは、作家ではないのですがSIMの大好きな「宮崎 駿」の関連リンクを紹介します。夢いっぱいの世界を楽しんでください。
SIMが好きな漫画のリンク・・・昔からの愛読書です。
「サザエさん」の家庭的でほのぼのとした下町情緒や人間関係、「じゃりん子チエ」の大阪・浪花を舞台にした根性もの・・・。
この二つに共通してるものは、「タマ」と「小鉄」の脇猫なんではないでしょうか。とてもいい味だして、全体をピリッとしめています。教育的にもこのテの本はお勧めです。
「サザエさん」&「じゃりん子 チエ」の関連リンク
皆さんご存知の「サザエさん」。説明する必要のない漫画なのでここでは「サザエさん」関連の情報についてのリンクを集めてみました。
そして皆さんは、「じゃりん子チエ」を知っていますか・・・?
大阪を舞台にした昼は小学校に通い、夜はホルモン焼きで家計を助けるけなげな少女「チエ」を主人公に、ヤクザな父「鉄」や飼い猫「小鉄」等が繰り広げるなんともユニークな漫画です。大阪の心意気が感じられ、人間のおもしろさを実感できる本なのです。